大切なきみへ
(花華side)
「私自分で気づかなかったの」
このさきの言葉を言っていいのかな
この前蓮と別れたばっかりなのに、
でも三浦くんもずっと好きでいてくれてた人
私はこの罪悪感にたえなきゃいけない
だから言うね、待っていてくれた想っていてくれた
大切なきみへ
「いつも一緒にいて助けてくれる三浦くんのこと、いつのまにか好きになってた」
顔はほんのり赤くなって
今まで見たことないくらい笑顔になった三浦くん
「…うん
俺と付き合ってよ」
うなずくとまたその笑顔をうかべて、すぐいつものいじわるな顔でニヤニヤして
「もう俺の彼女なわけ?」
え?
「ち、ちがうの?」
「いや確認」
くしゃくしゃっと髪をなでられた