大切なきみへ


「はい、おまたせ」


「ありがとう〜」

渡されたジュースはわたしが好きなりんごジュース



三浦くんのはグレープフルーツ





きっとわたしがちょっと眠そうなのに気づいてくれた


「どう?目覚めた?」



「かなり」


「まあここ数日久下色々あったからねー」


ちょっと心配そうにわたしの顔を見る



「三浦くんもでしょ?」


「まあね」


うーんりんごおいしい!






「ねえ三浦くんっていつから?」


「何言ってるから分からないんだけど?」


「いつからわたしのこと好きだったの!」


ちょっと気になっちゃった



「中学からかなー」


「え?」



え!わたしのこと知らないでしょ?なんて聞いてもにこっと笑って答えてくれなかった



「も〜冗談やめてよ〜」

ちょっとむくれると


「本気なんだけどなー」


なんてやっぱり本気か冗談か分からない、すっごい楽しそうな笑顔で言い放った


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