大切なきみへ
店をでると先に会計をすました三浦くんが待っていた
「はい!」
三浦くんのネックレスを渡すと
「ありがとうー」
と嬉しそうにすぐつけていた
「はい、久下も」
と言ってネックレスをつけてもらった
「うん、可愛い」
あれ?
「ねえつけるの早くない?」
三浦くん手先も器用なの!?
「別に普通じゃない」なんてすました顔をしてる
制服にはネクタイがあるから、ほんとは第一ボタンを開けちゃだめなんだけど
わたしも三浦くんも開けているからチェーンだけ見える
「あっれ〜さぼり発見!」
三浦くんがわたしを隠すようにすぐ私の前に立った
「…なんだお前らかよ」
「あっ!」
百合、桃、のんちゃん、怜くん、黒瀬くんがいた
「はな!」
百合がにこにこしながら手を振る
「で、お前ら何してんの?」
黒瀬くんがニヤニヤ聞いていた
「めんどくさ」
ぼそっと三浦くんがつぶやいたと思ったら
「付き合ったよー」
「これ俺の彼女」