大切なきみへ
卒業
(奏side)
高校生になって3回目の寒い時期をこした
もう少しずつ暖かくなってきた頃
「もうマフラーいらないね〜」
可愛いし微笑ましいねー
にこにこしてる花華と学校に行ける最後の日
あれから2年生になって文系理系でわかれて、
理系に進んだのは俺と花華と伶だけで他は文系
花華とは2年のときにクラスが離れたから3年間同じクラスは伶だけ
「髪伸びたねー」
「でしょ?」
髪を触るとふわふわのまま
入学したときみたいにロングになってる
「奏はかわんないね〜」
「そうかなー昨日切ったんだけどねー」
「あれ?それ本気で言ってる?」
「うん」
「…ほんとだ……切ってる…」