大切なきみへ
「じゃあお二人さん並びなよ!」
桃がわたしと奏を交互に見て言った
目が合うと奏は困ったように呆れたように笑う
隣にならぶと、身長的に花華写る?と耳打ちしてきた
もう〜よゆうですけど!
って言うと頭をくしゃっとされる
「俺花華の彼氏になれて良かった」
めずらしく真面目な顔で言う
そんなの
「私も奏の彼女でよかった!」
…まわりがにやにやしてるの気づかなかった
しかも今のぜんぶ写真をとられていたらしい
「そろそろピース撮らせて」
のんちゃんに呆れた顔で笑われたから
はーいと言って、笑う準備をした
「いくよ!笑って〜!」
“はい、チーズ!”