大切なきみへ



“ピピピピッ”


アラームが鳴り響く

うーん、まだ寝たいよ〜





…あ、駄目だ!


今日は弓道の大会



モチベーションは大丈夫だし、準備もあとは筆箱をいれるだけ



…あれ!?筆箱が…ない!





あちこちを探していると、私と蓮の写真を貼ってあるボードの後ろに1通の手紙が挟まっていた。



え?蓮よりって…




“花華へ

やっと見つけたか!花華のことだから、見つけたのは、俺が挟んでおいた日の2年後くらいかな

これは俺が最後に花華の家に来た時に挟んだ

口で言うべきだったのに
それはやっぱり無理だった。ほんとにごめん


いつも恥ずいからあんま言えないことを言いたくて書いたけど



俺、引っ越すって話がでてからかなり悩んだ

決めてから手紙書いてる今もこれでよかったのかって思う。

せっかく泣きながら勉強頑張ってくれたのにちょっとしか同じ学校にいれなくてごめんな


一緒に卒業するつもりだったしずっと隣にいるつもりだったのに。






大好きでした



蓮より”
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