大切なきみへ

(花華 side)


“ピーンポーン”




「はぁーい…おはよ、三浦くん!」




「おはよ

…ほら、走らねーとバス遅れちゃうよ?」




「あぁぁ!ほんとだー!!」



蓮が東京に行ってから、結構たった


私と蓮の関係は変わることなく、毎日電話をしている




たしか蓮が転校した次の日、
学年集会が開かれて先生がもう蓮がここにいないことを発表した





それを聞いて泣いてる人が沢山いたなぁ…、



そして
蓮から、沢山の人へのメッセージを書いた手紙




それを聞くと、蓮と関わりがなかった人も泣いていた




私の大好きな人は沢山の人にとって大事な人なんだなって思うと


すっごく嬉かったのを今でも覚えている。




…寂しいのは変わらないけどね










そして、変わったことが1つ




こうして、三浦くんが毎日迎えに来てくれて、一緒に登校している



三浦くんが、いなかったら


…なぁんて考えるのが怖いくらい、いつしか私にとっての大事な人になっていた





「ほら、鞄もってやるから走るぞ?」




「…ごめんね?うん、行こ!」













“発車します”



私たちがついた瞬間、バスは出ていってしまった



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