大切なきみへ
…こうして、バス停まで全力で走るのも、私たちの日課
ま、間に合わなかったのは…初めてだけどね?
「…行っちゃったね」
「そうみたいだねー」
「どうする?
学校まで走る!?」
「馬鹿、走れる距離だと思ってんの?」
くすくす笑いながらばっさり言う
…。
「…無理だよね〜、」
「まあ次のバスは15分後だし?…遅刻はするけど」
「…一緒に遅刻、付いちゃうね」
「俺は久下に道連れにされただけだけどなー」
あ、そういえば私家のチャイムがなったあと出るの遅かった…気がする
「ほ、ほんとだ!!ごめんね!」