大切なきみへ


…こうして、バス停まで全力で走るのも、私たちの日課


ま、間に合わなかったのは…初めてだけどね?








「…行っちゃったね」







「そうみたいだねー」








「どうする?

学校まで走る!?」




「馬鹿、走れる距離だと思ってんの?」



くすくす笑いながらばっさり言う

…。




「…無理だよね〜、」




「まあ次のバスは15分後だし?…遅刻はするけど」





「…一緒に遅刻、付いちゃうね」




「俺は久下に道連れにされただけだけどなー」




あ、そういえば私家のチャイムがなったあと出るの遅かった…気がする








「ほ、ほんとだ!!ごめんね!」







< 55 / 274 >

この作品をシェア

pagetop