大切なきみへ



いっきに現実に引き戻された感じ


「蓮?どーした!?」





あ、いけない





「大丈夫、悪い悪い」







「綾瀬くんいますか」


凛とした、きれいな声が教室に響いた




「俺が綾瀬だけど」






「吉田ひかりです」



吉田…ひかり…?


たしかどこかで聞いた名前だ



「久下花華の友達です」



…あ、確か花華の幼馴染みの子だ




「あ、花華から話聞いてる

…どうした?」




「よろしく

あ、取り敢えず自己紹介しにきただけ」




はきはきと話す吉田

…花華の親友だけあるな



「そっか、吉田ってなん組?」



「ひかりでいいよ、私は4組」




「分かった。俺も蓮でいーよ

…あのさ、ひかり、俺が言うの悪いんだけどさ
第2ボタン空いてる」
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