大切なきみへ
そばにいてくれる人



(奏 side)



「遅い」



バスケ部が終わって、久下を校門前で待ち始めてから、10分がたつ


…いつもは、2、3分で来るのに






「三浦くん!ごめん〜!」






「いーよ、なんかあった?」





「今週末の試合にでる人の発表!」





「ふーん

久下は?…とはあえて聞かねーことにするな?」




「え!?聞いてください!

出ます、選ばれた」








…そんなの分かってる


前にみた弓道は未経験の俺でも上手いんだろうなって思ったほどだったし



「はいはい、行くよ」





「ありがと~」


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