大切なきみへ
「なんで泣くのよ~!」
と言いながら、自分も泣いているのんちゃん
「心配かけてごめんね〜」
皆、泣いてくれて
あの三浦くんですら目に涙をためてくれた
「心配したんだよ、目覚めて良かった!大好き」
桃〜
私、生きててよかったよ…!?
コンコンってノックが聴こえて
「久下さん、お体はどうですか?」
はやととしゅんが呼んできてくれたのか、
目の前に優しい看護士さんがいた。
「大丈夫でず…!」
…私、ださすぎる
「いいお友達をお持ちですね」
「はい」
精一杯の笑顔で言った
*
皆が帰ったあと
検査をしたら異常なしで、退院することになった
…なんか学校ひさびさの気分だなあ
1年間くらい寝てた気分だなあ
そんなことを考えていると、