大切なきみへ


「なんで泣くのよ~!」


と言いながら、自分も泣いているのんちゃん







「心配かけてごめんね〜」



皆、泣いてくれて


あの三浦くんですら目に涙をためてくれた





「心配したんだよ、目覚めて良かった!大好き」




桃〜


私、生きててよかったよ…!?








コンコンってノックが聴こえて

「久下さん、お体はどうですか?」



はやととしゅんが呼んできてくれたのか、

目の前に優しい看護士さんがいた。




「大丈夫でず…!」



…私、ださすぎる



「いいお友達をお持ちですね」




「はい」


精一杯の笑顔で言った













皆が帰ったあと



検査をしたら異常なしで、退院することになった



…なんか学校ひさびさの気分だなあ


1年間くらい寝てた気分だなあ




そんなことを考えていると、



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