大切なきみへ
もう、できないんだなぁって
もっともっと、ああしておけばよかったな
とか後悔ばっかり
でもきっといちばん辛いのはお母さんなんだなあ
そう思うと、上手く泣けなくて
こんなことをずっと、考えていた。
「久下!」
気づいたら家に着いていた
家の前にいたのは、
「…三浦くん」
「すいません、少し花華さんお借りします」
「三浦くん!?」
急に、私の手を引いて走り出した三浦くん
なんだか安心するなあ
三浦くんの背中を見て、そう思った