大切なきみへ



「中、入るよ。」



俺が連れたきた場所、それは、彼女が今、

1番きたくない場所。


久下が最後に試合をした、

あの、弓道場だった。






「…!どうして?なんで、ここに来たの」





「全部、知ってるから。」





「え?」




「もう、泣いていいよ」




どうせお母さんの前では泣けてない


まず話を整理できてないと思う








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