ゲーム彼氏とオタク彼女
何だろう、なんか違和感を感じる。
「ひさしぶり、――いえ、始めましてかな?
ミワ♪ちゃん」
!?
ど、どういうこと?
私、咲野さんに会ったこと無い・・・よね?
それに、ミワ♪ちゃんって・・・・・・
そう思う私の前で、先生が話を続ける。
「咲野さんの席は、中央の一番後ろの席、天野さんの後ろね」
しかも席私の後ろかぁ・・・。
「よろしくね、咲野さん」
一応挨拶をしておく。
「ええ。よろしくお願いしますね」
そんな会話をした後、ホームルーム終了のチャイムが鳴った。
1時間目は社会。
それにしても咲野さんすごいなぁ。
いきなりあてられても(転校初日なのに)、はきはきと、しかも正解を言う姿は、さすがとしか思えない。
前の場所で塾とか通ってたのかな?
はぁ~、ほんと完璧でうらやましいよ(コレは私の考えだけど、翔には私より咲野さんの方がお似合いだと思う)。
時は流れて、お昼休み。
私と樹理は教室でお弁当を広げていた(学食もあるけど、ほとんどの子はお弁当を持ってきてるの)。
「ねぇ、美羽」
樹理に聞かれ、「ん?」と返事を返す。
「咲野さんって、知り合いだったの?」
うっ、一番質問されたく無い事を聞かれてしまった。