ゲーム彼氏とオタク彼女

天野と遊ばなくなった頃に変わったことがもうひとつあったな。

それは女子達が俺を見てキャーキャー騒ぎ出したこと。
まぁ今思うとたぶんあの女子たちは俺のこと好きだったんだろうな。




俺はどうでもよかったから気にしなかったが。



「よし、倒せた！」
早速三崎に連絡をする。



プルルルルル、プルルルルル。


「タダイマ、電源ガ入ッテナイカ、電波ガ届ドカナイ場所ニオリマス。ピーット鳴ッタラ、用件ヲドウゾ」



「三崎、翔だ。頼まれたボス倒したから明日学校に持ってくわ。じゃあな」
俺はそう言って、通話を切った。


スマホをその辺に置き、ゴロンと寝返りをする。
そこで「あっ」と思いだし、ゲームの電源を切った。



さて、明日三崎に返すゲームと、飯島に渡す手紙と、あとは何が必要だっけ･･･？