うわ言
コイツ、寝ぼけてんのか?
いっこうに目を開けない奈央に
「なあ、水飲むか?」
もう一度聞いてみた。
「うん、飲みたい。涼、飲ませて」
そう言いながら奈央は口を開けた。
そんなに喉が渇いてんなら、仕方ねぇ。
俺は冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出すとベッドまで戻った。
そして
「奈央、そのまま口開けてろ」
うなずく彼女を待たせて、俺はペットボトルの水を口に含むと彼女に近づいた。