シンデレラは恋に臆病
伊達さんのマンションに着くと、私は彼に手を引かれて彼の部屋に入った。

薄暗い玄関で、お互い理性のたがが外れたように激しいキスをする。

「覚悟は出来てる?」

息荒く伊達さんが私の目を見て問いかける。

返事をする代わりに伊達さんの首に腕を絡めると、彼は私を抱き上げ足早に寝室へ向かった。

ベッドに私を下ろすと、伊達さんは私にキスをしながら自分の服を脱ぐ。

躊躇いはなかった。

伊達さんの髪に指を絡め、彼のキスに必死で答える。

身体が熱い。

言葉はいらない。

でも、どうしても今の思いを言葉にしたくて、私は彼の耳元で囁いた。

「伊達さん……好き」
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