シンデレラは恋に臆病
気まずくなって下を向くと、伊達さんに顎をクイッと上げられた。
「真優に会うまで知らなかったよ。俺ってかなり独占欲強いみたいだ」
伊達さんが熱い目で私を見つめる。
「伊達さん……」
「好きだよ、真優」
私の耳元で愛おしげに伊達さんが囁く。
「私も伊達さんが好きです」
伊達さんの顔を見上げながら自分の思いを口にすると、彼は少し困ったような顔をして笑った。
「その『伊達さん』っていうの、二人きりの時はどうにかしないとね」
これは私と彼との物語の始まり。
二人の幸せな時間はこれからもっと続く。
きっと……。
FIN.
☆次は伊達sideのおまけをアップする予定です。