シンデレラは恋に臆病
「伊達さん?怒ってます?なんだか……目が怖い」

男心がわかっていない真優は、俺が何に対して怒っているかわからないらしい。

「そうだね、ちょっと怒ってるかな。『伊達さん』ってまだ呼んでるし」

微笑みながらそう言うが顔が強張る。

「あっ……ごめんなさい」

素直に謝る真優の鎖骨に吸い付くように口づけ、キスマークをつける。

少し気が晴れたが、これでお仕置きが終わったわけではない。

「今度は間違えないようにしっかり真優の身体に教えてあげるよ」

俺の台詞に真優が驚いてビクッとなる。

不穏な響きを感じ取ったのだろう。
< 80 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop