シンデレラは恋に臆病
「え?伊達さん?」

「涼介だよ」

優しい声で訂正するが、次の瞬間俺は真優の唇を割って深く口づけ、時間をかけてゆっくりと彼女を翻弄した。

真優のことになると、俺は冷静さを失う。

その日俺達がベッドから出たのは午後七時過ぎ。

身体がダルいと恨ましげに訴える真優に、俺は軽くパスタを作って食べさせる。

「ごめん。これで機嫌直して」

俺は真優の頬を撫でながら謝る。

「こう見えても恋愛初心者なんですからね。手加減して下さいよ」

メッと怒って真優が俺を睨むが、そんな顔も可愛いと思ってしまう。

ちょっとは俺もやり過ぎたと反省してるんだ。
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