シンデレラは恋に臆病
針のように俺に突き刺さる鋭い視線。

俺が真優に触れるのが面白くないらしい。

「真優、いつものでいいか?」

メニューを手に取った玲司さんが、俺達の前にメニューを広げて見せる。

「お茶はポットのプーアル茶で、小籠包に海老の蒸し餃子に、フカヒレ入り焼売に、大根もちに……海老玉子チャーハンに締めのデザートは杏仁豆腐ってとこかな?涼介さんは他に追加あります?」

慣れているのか、真優はメニューをほとんど見ていなかった。

「真優が挙げたので結構品数あるし、とりあえずそれでいいよ」

「ここは青島ビールもあるぞ」

玲司さんがお酒を勧めるが俺は断った。
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