フードの素顔。




目から、ポロポロと溢れ出てくる涙。



「泣かないでよ。」

「空十のせいだっ…馬鹿…」



袖で涙をそっと拭うと、優しく抱きしめてくれた。


近くで感じられるみたいで安心する。



「俺と付き合ってくれますか?」

「…はい」



コツンとくっつくオデコ。



こうして夏の頃。

私と空十は付き合い始めた。



どんな真夏よりも熱い私達。


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