フードの素顔。







いつも目を合わしてくれない時は。
絶対に空を見てた。




刹那げに。




「空は綺麗。何でも願いが叶えられそうで。」

「そうだね…綺麗だよね。」




無限大に広がる青い空。

まるで青年の心みたい。





太陽は笑顔、雨は涙、雷は怒り。


空でさえも感情の表現方があるみたい。







「でも俺は人間じゃないから直接見れない。夜しか。」

「…見たかった?」

「うん。いつか見たい。」





でもこの世界を飛び立ってしまえば…

願い叶えられなくなっちゃうよ?


儚く空に消えちゃうよ…。


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