あの夏に僕がここへ来た理由
ひまわりは、そうであってほしいと心から思った。
そうであるのなら、ひまわりは海人の事を諦めることができるような気がした。
「ひまわりちゃん、
海人君が、最後に言った言葉が、真実だと私は思うよ・・・
彼は、ここ最近、ずっと苦しんでた・・・
頭痛もひどかったみたいだけど、精神的に追い詰められているようだった・・・
海人君の言う通りなら、彼は死ぬ直前の、まだ魂があるほんの一瞬を使ってひまわりちゃんに会いに来たんだよ・・・」
「何のために?」
ひまわりは何も分からなかった。
「何のために?
そんなの簡単なことじゃないか・・・
あなたたち二人は、前世からの、恋人同士なんだよ・・・
無意識の中で求め合って、二人を神様が出会わせてくれたんだよ・・・」