あの夏に僕がここへ来た理由
友達
ひまわりの作ったカレーはとても美味しかった。
そして食事の間二人はは色々な話をした。
ひまわりの中で海人は記憶をなくしていることになっている。
海人はそれを利用してたくさんの質問をした。
質問の多くは他愛もない普段の生活のことだった。
部屋の中を涼しく保ってくれている天井の近くで動いてる機械は何?とか、彼女が肌身離さず持っている手のひらサイズの電話のようなものは?とか、聞き出したら止まらないほどの数多くの質問にもひまわりは快く丁寧に答えてくれた。
そんな海人の事を馬鹿にするでもなく海人に分かりやすく笑顔で、ひまわりは色々な事を教えてくれた。
「それと、ひまわりさんは何歳になりますか?
女性に年齢を聞くのはいつの時代も失礼なことだとは思うのですが・・・」