あの夏に僕がここへ来た理由




さくらというのは、好子の従姉のあきちゃんの娘であり、ひまわりとは正反対でとても活発で元気な女の子だった。

さくらはひまわりより2つ年下で、小さい頃からひまわり達が帰省するとよくここへ遊びにきた。
さくらはひまわりの事が大好きだった。。

しかし、ひまわりはひまわりの持ち物を欲しがったり真似したりするさくらの事が、少し苦手だった。


そのさくらが家に来る?
海人のことを、上手くごまかさなければならない。
記憶喪失ということにしておいた方が、何かと都合がいいはず。


ひまわりは、海人とそのことについて話を合わせておこうと思い立ち上がった瞬間、インターホンの音がした。


「ひまちゃ~~ん、居る~~?」



さくらが来てしまった。




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