零の夜
コン コン
「ユアです。入っても宜しいですか?」
「どうぞ。入りなさい。」
1月。
外では、雪がちらちらと降っている頃。
オルソドアール家は、4人目の子供を授かろうとしていた。
オルソドアール家の主、グラディウスの妻リリーは、その子の誕生を、今か今かと待ち遠しく思っていた。
「リリー様。お身体に変わりは有りませんか?」
先程、リリーの部屋に入ってきたメイド、ユアはまだ幼く15歳だ。
道端で倒れていた所をオルソドアール家の者に助けられ、その時のご恩を返そう、と仕える身になったのだ。
「大丈夫よ。私も、そしてこの子も」
そう言って、リリーは自分のお腹にそっと手をあてた。
「それにしても、ご覧。
庭が雪で真っ白になってるわ。・・・・綺麗ねぇ」
リリーの部屋の窓から見える景色は、一面銀世界と言っても過言では無い程だった。
「わぁ。凄いですねリリー様。こんなに降ったのは、何年ぶりでしょうか?」
頬をほんのりと赤色に染め、ユアは少し興奮気味に話した。
「ふふっ。そうね、5〜6年ぶり位かしら。
・・・・ねぇ、ユア。
この子、男の子かしら?それとも、女の子?」
「ユアです。入っても宜しいですか?」
「どうぞ。入りなさい。」
1月。
外では、雪がちらちらと降っている頃。
オルソドアール家は、4人目の子供を授かろうとしていた。
オルソドアール家の主、グラディウスの妻リリーは、その子の誕生を、今か今かと待ち遠しく思っていた。
「リリー様。お身体に変わりは有りませんか?」
先程、リリーの部屋に入ってきたメイド、ユアはまだ幼く15歳だ。
道端で倒れていた所をオルソドアール家の者に助けられ、その時のご恩を返そう、と仕える身になったのだ。
「大丈夫よ。私も、そしてこの子も」
そう言って、リリーは自分のお腹にそっと手をあてた。
「それにしても、ご覧。
庭が雪で真っ白になってるわ。・・・・綺麗ねぇ」
リリーの部屋の窓から見える景色は、一面銀世界と言っても過言では無い程だった。
「わぁ。凄いですねリリー様。こんなに降ったのは、何年ぶりでしょうか?」
頬をほんのりと赤色に染め、ユアは少し興奮気味に話した。
「ふふっ。そうね、5〜6年ぶり位かしら。
・・・・ねぇ、ユア。
この子、男の子かしら?それとも、女の子?」