遅咲きの恋
貴方の愛を受け止めたいと、心の中で想っているんだ。

ずっと傍にいてくれた稜也の気持ち。
何も言わずに支え続けてくれた貴方の優しさ。

それが冷え切った私の体を、ジワリと温めてくれるんだ。


「んっ……」


小さな寝息。

それに思わずクスリと笑みを零してしまう。

安心しきった顔で私の隣で眠る貴方。

寝ている時はいつだって穏やかで。
起きている時の無表情なんて微塵も感じさせない。


「……ねえ、稜也……。
最低な私を……貴方は許してくれる……?」


ポツリと呟いて、貴方の頭を撫でた。

少しくすぐったそうに。
でも気持ち良さそうな顔をする稜也。

そんな彼を見て、口元を緩めた。
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