初恋の彼が、割と重度のフェチ持ちでした
柊ちゃんが浮気なんて、きっとありえない……とは思うけど、あくまで念のため、明里ちゃんのアドバイスを受けようと思った。

「わ、私、料理得意だよ!」

「お、いいじゃん。それアピールしな」

「あとは、なんだろ……」

「なずなって、胸は大きいんだっけ?」

「成長期の頃のころの栄養はほぼすべて身長にいってしまったせいで、胸は結構平坦です……」

「でも、いくら足フェチとはいえ柊一も男だよ。好きな女の子からおっぱいで迫られたら喜ぶんじゃない?」

「おっぱいで迫る……」

うーん、そんなことは今までほかの人と付き合っていた時も考えたことはなかった。でも、私よりも恋愛経験豊富な明里ちゃんが言うのだし、一理あるかもしれない。


「……わかった! 私、がんばる!」

「おー、がんばれ。で、どうする気?」

「……お風呂いっしょに入ろうって言うのはどうかな! まだいっしょに入ったことはないんだよ!」

「ああ、それいいじゃん。さすがの柊一でも、お風呂で裸で密着されれば足以外にも目がいくでしょ」

「だよね!」


よし、かなり緊張するけど……これも柊ちゃんとの恋愛を続けるため! 白田 なずな、がんばります!



……と、意気込んだものの。


「なずな、いっしょに風呂入らない?」


明里ちゃんとのお茶を終え、夕方柊ちゃんのおうちにおじゃますると、柊ちゃんの方からそう聞かれた。
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