初恋の彼が、割と重度のフェチ持ちでした
しばらくの間、行く先を決めるわけでもなく、通学路だった道をただ歩いて。そろそろ車に戻る? っていう話になった時、小さなカフェが目に入った。お店の前の立て看板には、『カフェ サクラ』と書かれていた。
「こんなところにカフェあったっけ? なかったよね? 新しそうだし、きっと最近できたんだね」
「だな。入ってみようぜ」
「え?」
私の返事を聞くことなく、柊ちゃんは私の手を引っ張ってカフェの中へと入っていく。もう、ほんとにこの人は! でも、いっぱい歩いてちょっとのども渇いてたし、ちょうどいいかもしれない。
店内に入ると、くまのぬいぐるみや、華やかなフラワーアレンジメントなど、かわいいものが一面に飾られていた。ほんとにかわいい! 私こういう雰囲気が大好きだ!
そんな私好みの装飾に目を奪われていると、カウンターの奥から、
「いらっしゃいませっ」
と、装飾よりもさらにかわいい小さな女の子が私たちにあいさつをしてくれた。赤と白のチェックのエプロンを着けている。
「なんめいさまですか?」
ふたりです、と柊ちゃんが女の子にやさしく答えると、カウンターから、今度は女性が慌てた様子で出てくる。
「雛(ひな)! いいからあっちで遊んでて! お客様、申しわけありません」
この女の人は、このカフェを経営している人かな? で、雛ちゃんと呼ばれたこの女の子は、この女の人の娘さんかな? 推測だけど、たぶんそうだと思う。
「こんなところにカフェあったっけ? なかったよね? 新しそうだし、きっと最近できたんだね」
「だな。入ってみようぜ」
「え?」
私の返事を聞くことなく、柊ちゃんは私の手を引っ張ってカフェの中へと入っていく。もう、ほんとにこの人は! でも、いっぱい歩いてちょっとのども渇いてたし、ちょうどいいかもしれない。
店内に入ると、くまのぬいぐるみや、華やかなフラワーアレンジメントなど、かわいいものが一面に飾られていた。ほんとにかわいい! 私こういう雰囲気が大好きだ!
そんな私好みの装飾に目を奪われていると、カウンターの奥から、
「いらっしゃいませっ」
と、装飾よりもさらにかわいい小さな女の子が私たちにあいさつをしてくれた。赤と白のチェックのエプロンを着けている。
「なんめいさまですか?」
ふたりです、と柊ちゃんが女の子にやさしく答えると、カウンターから、今度は女性が慌てた様子で出てくる。
「雛(ひな)! いいからあっちで遊んでて! お客様、申しわけありません」
この女の人は、このカフェを経営している人かな? で、雛ちゃんと呼ばれたこの女の子は、この女の人の娘さんかな? 推測だけど、たぶんそうだと思う。