ズボラ女が恋する瞬間
ホテルに荷物を置き、晩御飯の宴会まで自由時間。

ホテルのチェックインは、15時からだし。

どこで時間を潰そう。


「あかり、本当に良いの?」

「うん。あたしのことはいいから、新井さんと2人で楽しんで来てよ」


別に行きたい所もなければ、観光なんて疲れるだけだ。


「適当にカフェとかで、時間潰すから気にしないで」

「そう?」


あたしは、うん。と頷く。


「三浦さん、みんなで一緒に回りましょう」


三浦の名が聞こえ、美緒と声の方に視線を向ける。

そこには女性社員4人と三浦を含めた男性社員が3人居た。

女性社員の1人が三浦の腕に手を回していて、彼女が三浦に気があるのは見てわかる。

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