ズボラ女が恋する瞬間
そんなあたしと男のやり取りに、社内の人たちは同情の瞳を向ける。


「わかったら、書き換えて持ってきて」


一方的に言うと、男を部屋を出て行った。


誰が、同意したっていうのよ!!


「頑張ッ」


安易な励ましを向ける先輩の田村さんに、あたしは泣きつく。


「田村さん、担当交換してください」

「それは無理。三浦くんの相手は、泉って決まってるから」


誰が決めたんだよ、そんなの!!


「もう1年経つんだから、いい加減諦めなさい」


ポンポンッと、あたしの肩を叩くと、田村さんは自分の仕事に戻ってしまった。


ホント”もう”1年も経つのだから、そろそろあたしの意見も聞いてもらいたいモノだ。

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