ズボラ女が恋する瞬間
てか、人多くない?

こんな時間に、なんでこんなに人が歩いてるわけ!

これが、普通なのだろうか?

残業続きの毎日で、こんな時間に出歩くことなんて滅多にない。

だから、この時間の普通があたしにはわからない。


「人、多いな」


どうやら、三浦も同じことを思っていたようだ。


「あぁ、桜祭りか」


遠くに見える、ライトアップされた公園を見て言う。

桜祭りだったんだ。

桜祭りなんて、もう何年も行っていない。

最後に行ったのは、確か・・・

大学4年の頃だっけ?

ふと、あの頃のことを思い出し、笑みが零れた。


「行きたいのか?」

「いや、別に」

「行きたいんだろ?ほら、行くぞ」


そして、又もや強引に公園へと連れて行かれた。

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