ズボラ女が恋する瞬間
それから、また公園内を歩き回る。

そして2杯目のビールを飲み切った頃、酔いもいい具合に回ってきて眠くなる。

もう何度目かわからない欠伸を溢した時、三浦が眠そうなあたしに気づく。


「眠そうだな」

「みたいです」

「そろそろ帰るか」

「ですね」


トボトボと、公園の外へと出る。

公園の中にはあんなに人がいたのに、公園の外にはほとんど人がいない。


「送るよ」

「大丈夫です。そう、遠くないし」

「遠くないから、送るよ」


それ、どういう意味?

なら、遠かったら送らないの?

普通、逆じゃない?

グイッと人の腕を掴み、三浦は歩き出す。

酔っているせいか?拒否るのもめんどくさい。

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