ズボラ女が恋する瞬間
きっと、あたしは三浦に遊ばれてるんだ。

男っ気のないあたしのことを、バカしてるんだ。

だから、こんなことしたんだ。

ゲームみたいに、楽しんでるんだ。


「絶対、有り得ませんから!」


三浦の背中に、あたしはキッパリと言い放つ。


「絶対、好きになんかなりませんから!」

「簡単に落とせるなんて、こっちも思ってねぇよ。長期戦で考えてるから」


何が、長期戦だ!

バカなんじゃないの?


「三浦さんは、あたしの理想に1番遠い人です」

「だから?」

「だから、絶対に好きになんかなりません」


三浦は、楽しそうに笑みを零す。


「お前は、そのままで良い。俺が勝手に頑張るから」


何、勝手に決めてんのよ!!

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