ズボラ女が恋する瞬間
再び、三浦の車に乗り込む。


「友達の家どこ?」


三浦の言葉に、あたしは素直に美緒の家の場所を教えた。


「ここ?」

「はい」

「ふ~ん。俺の知り合いも、ここに住んでる」

「彼女ですか?」

「は?いねぇーよ」


何故か、三浦に睨まれる。


「何ですか?」

「お前さぁ・・・」


__コンコンッ__


三浦の話の途中で、助手席の窓を叩かれた。

音がした方を見ると、そこに美緒が居た。

三浦は、助手席の窓を開けた。


「あかり!何回も、電話したんだよ?連絡もないし、時間も遅いし、超心配した」

「ごめん」


美緒に謝罪をし、携帯を見てみると、美緒の言うようにたくさん連絡が入っていた。

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