ズボラ女が恋する瞬間
「で?なんで、2人が一緒なの?」

「それは・・・」

「お前の友達って、美緒なの?」


あたしの言葉を遮り、三浦が聞く。

2人って、知り合いなの?

さっき、三浦が知り合いが住んでるって言ってたっけ。


「はい」

「お前と美緒が、友達ねぇ」

「何よ、大翔。文句あるわけ?」


美緒が、三浦に絡む。


「別に。正反対な人だと思って」

「そうでもないよ。あぁ。大翔は、昔のあかり知らないもんね」

「コイツ、昔と今じゃ違うの?」

「全然、違うから!昔は、こんなダサ女じゃないし」


ダサ女って、美緒。

本人、目の前に居るんだけど・・・


「見てみたかったわ」

「部屋探せば、昔の写真とかあるかも?」

「見せなくて、良いから!」


美緒の言葉に、あたしは咄嗟に阻止する。

< 78 / 253 >

この作品をシェア

pagetop