ズボラ女が恋する瞬間
「見られちゃ、困るんだ~」


美緒が、意味あり気な瞳を向ける。


「あれは、あたしの黒歴史だし」

「あの頃が黒歴史なら、今は闇歴史じゃん」


闇って、何?

それに、今のあたしは普通のOLですけど!


「もう、あたしの話は良いよ。むしろ、2人は何で知り合いなの?部署だって違うし、関わりないでしょ?」

「大翔、あたしの彼氏の友達」

「美緒の男、友達で同僚」


三浦の言葉に、あたしの頭に?が浮かぶ。

彼氏の友達と言うのは、わかったが・・・

同僚って、美緒の彼氏はうちの会社の人間ってこと?


「え?誰?」

「うちの部署に、新井居るだろ?そいつ」


新井・・・あぁ、新井さん!

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