ズボラ女が恋する瞬間
「美緒、新井さんと付き合ってるの?」

「うん。前に、話したじゃん!」


話したっけ?

・・・全然、覚えてない。

彼氏がいるのは知って居たが、新井さんだったとは。


「美緒。俺も、大分お前らには協力してやったよな?」

「うん」


__グイッ__


三浦が、いきなりあたしの肩を抱き、自分の方に引き寄せる。


「今度は、俺に協力頼むよ?コイツ、落とすの」

「え?」


三浦の言葉に、美緒が目を輝かせながらあたし達の顔を交互に見る。


「ちょ、ちょっと!何意味わからないこと言ってるんですか!」


あたしは無理矢理、三浦の腕を剥がす。


「警戒心強いから、周りから固めようかと思って」

「オッケー!任せて!」


美緒は、笑顔でピースサインをする。

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