ズボラ女が恋する瞬間
それから自分のデスクへと戻り、再び仕事を再開した。

・・・怖かった。

ただただ、怖かった。

でも三浦が助けに来てくれて、落ち着くまで傍に居てくれて・・・

平気なわけじゃないけど、平然を装って仕事ができているのは、悔しいけど三浦のおかげだ。

それに、毎晩家の前に居た。と言っていた。

仕事で疲れているはずなのに、あたしなんかの為に犯人捜しまでしてくれた。

ちゃんと、お礼しといた方が良いよね。

頼んでないけど、助けてもらったわけだし。

そんなことを考えながら、仕事をこなした。

余計なことに巻き込まれたおかげで、定時には上がれなかったが、幸いにもまだ電車はある。

荷物をまとめ、駅へと急いだ。


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