小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
空気に触れて目がヒリヒリする。

泣き腫らした目が痛い。

電車の中。
マユとヤヨに囲まれて真ん中の私はただ俯く。


ぐるぐる

ぐるぐる

ぐるぐるぐるぐる‥


ハルトの姿が頭の中で巡る。


なんで?

なんでなんでなんで?


また涙が出そうになる。


苦しいよ?

辛いよ?

どうして?




「ナナ‥」


マユもヤヨも私の手を握っていてくれた。


だけど涙、止まらないよ。
ふたりの優しさにふれて、涙腺はどんどん壊れていくよ。


私の涙、

枯れないかな‥?

体中の水分、

なくならないよね?


でも、

もう別に…

それでもいいや‥‥









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