小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
放課後の教室。

運動部の部活の掛け声‥

吹奏楽部の練習‥

たくさんの青春の音たち‥。


私はこの中で生きてる。


私‥



「マユ!ヤヨ!聞いて!」


私は思い切り立ち上がってしまった。


マユはぽかんと私を見上げてる。

ヤヨはクールな様子で首をかしげる。


「私ねっ‥私、ハルトに振られちゃったっ!」


「えっ‥!?」


マユまで勢い余って立ち上がっちゃった。


「まぁ‥座りなよ。」


ヤヨが私たちをたしなめる。

うなずくと私たちは座って息をつく。


「私ね、昨日の夜ハルトにメールしたの!そしたら、振られちゃった!もう、悔いはないよ!忘れるっ!」


私は一気に話すと笑った。

「ナナ‥ 」


切なそうにするマユ。

ありがとう‥いつも私のこと思ってくれて‥。



「ナナが諦めるって決めたなら応援する!」

力強く言ってくれるヤヨ。

厳しいことを言ってくれるのはいつもヤヨだね。

私のこと真剣に考えてくれてありがとう‥。








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