小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
《蛙》


カードにかかれていたのはそれ。


蛙ぅ〜!?


そんなのジェスチャーで出来る!?

声出せれば「ゲコゲコ」言えばいいかも知れないけど‥。


「じゃっ!行くよ〜!」


ヤヨは張り切って仕切りをずらす。


「えっ!ちょっ‥待ってぇ!」


焦る私。


「待てませ〜ん!」


ヤヨが笑う。

ずらされた仕切りの向こうに笑ってるサトルがいた。


ん〜!

もうやるしかないっ!!



私は突如しゃがみこむとピョンピョン飛んで見せる。


「‥はぁ?なにそれ?」



困惑するサトルが仕切りに隠れていく。


そして仕切りの中に入らなかったクラスメートの笑いの渦の中、1回目が終わった。


最終的に最後のヨウくんにはこれが《幽霊》になっちゃいました。


蛙→うさぎ→うさぎ→りす→にわとり→幽霊


‥となったみたいです‥。


「全っ然ダメじゃん!もう1回ねっ!」


ヤヨがもう一度私たちを仕切に戻す。


メンバー変えないの?

ていうかまだやるの〜!?

「じゃあ2回目行きますっ!じゃ〜2回目は‥コレ!」


ヤヨがまた1枚のカードを差し出した。





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