小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
涙が溢れて止まらない‥。


「泣くなって‥!」


「‥だってぇ‥」


とまんないんだもん‥!


「サトル‥私でいーの‥?」


濡れた瞳で見上げる。

目が暗闇に慣れてサトルの顔、
ちゃんと見えるよ‥。



「‥お前が、いーのっ!!」


サトルはこんな暗闇の中でもわかるくらい真っ赤な顔で言ってくれた。



もう、
絶対振り返っちゃダメ‥!!



私はハルトを忘れる。



私は



もう‥



サトルのことだけ見つめてればいいんだね‥




さようなら、ハルト‥。



やっと‥



終わる決心をすることが出来たよ‥



やっと‥




ね。


















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