小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
学園祭
「うぁ〜寒い!」
11月に入ったとたんに急にものすごく寒くなった。
「ほんと寒ッ!風邪引くなよ!?」
隣でサトルが片手をポケットに突っ込みながら言った。
今日は初めての学園祭。
そしてサトルのもう片方の手は私の左手を包むようにつないでくれてる。
学園祭準備のあの放課後からもう2週間。
あの日、私はサトルと付き合うことを決意した。
サトルは私を家の前まで送ってくれて、その次の日から朝も迎えに来てくれる。
「大変だからいいよ?」
そう言っても「もう後悔はしたくねぇから!してやりたいっつーかしたいの!」って譲らない。
とっても嬉しいけれど申し訳ない気持ちにもなる。
そして…
私はというと…
あの日部屋に入ってすぐしたこと…それはサトルへのお礼のメール…じゃなくて。
ハルトのケータイメモリーを消去した。
もう振り返らないために。
そして…サトルと正面から向き合うために…
あれから2週間。
サトルと過ごす毎日にハルトとのことは完全に思い出に変わっていた。
あの放課後、まるで流れのようにサトルと付き合ったような…そんな罪悪感を感じたこともあった。
11月に入ったとたんに急にものすごく寒くなった。
「ほんと寒ッ!風邪引くなよ!?」
隣でサトルが片手をポケットに突っ込みながら言った。
今日は初めての学園祭。
そしてサトルのもう片方の手は私の左手を包むようにつないでくれてる。
学園祭準備のあの放課後からもう2週間。
あの日、私はサトルと付き合うことを決意した。
サトルは私を家の前まで送ってくれて、その次の日から朝も迎えに来てくれる。
「大変だからいいよ?」
そう言っても「もう後悔はしたくねぇから!してやりたいっつーかしたいの!」って譲らない。
とっても嬉しいけれど申し訳ない気持ちにもなる。
そして…
私はというと…
あの日部屋に入ってすぐしたこと…それはサトルへのお礼のメール…じゃなくて。
ハルトのケータイメモリーを消去した。
もう振り返らないために。
そして…サトルと正面から向き合うために…
あれから2週間。
サトルと過ごす毎日にハルトとのことは完全に思い出に変わっていた。
あの放課後、まるで流れのようにサトルと付き合ったような…そんな罪悪感を感じたこともあった。