小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
「ハル…お前、根はいい奴なのに…もったいねぇよ!」

「…なんだよ、急に。気持ち悪りぃな!ホメても何もでねーぞ?」


「俺はマジで言ってんの!」


シュンはそこでひとつ息をついた。


「幸せになれよ!ハル」


…今、思えばこれがシュンとした最後の会話。

シュンの声を聞いた最後だった…。


シュン、お前…あの時もう今回のこと、体のどこかで予感してたのか…?
…そんなわけねーよな…?


でも…

まるであれがお前の遺言みたいで
頭の中にリフレインすんだよ…。

…シュン…






俺はシュンの最後の言葉を思い出す。

いつまでもメゲてはいられない。

そして、考えに考えた挙げ句、ナナコに1番伝えたい言葉を選んだのだった。



【死んだらダメだよ】



と…。


それしかなかった。

―――この時は。

とにかく生きなきゃいけない。
そう思ったから。



―――でも…

返ってきたメール…


それは―――…




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