小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
次の日。

俺は仕事から帰るとひとりで運動会状態。

4つの店を周りサプライズを用意する。

ケーキ屋でデコレーションケーキを買い、
酒屋でシャンパンを買い、
花屋で花束を買い、

酒屋以外はまず行ったことのない店。

まったく勝手がわからない。
店のおねーさんのアドバイスにしっかりと乗りつつ譲れない部分はこだわらせていただいた。

以外と俺、凝るものにはウルサイ。


そしてようやくOK!と思ったところで気付いた…。


あれ…!
今日月曜日じゃん!


仲間のやってるバーは月曜日が定休日だったような…

慌てて仲間に電話を入れると案の定、定休日。


「お前、昨日はどーしたんだよ?」


昨日の夜、テーブルあけておいてくれって頼んであったことも忘れてた…。


「ワリィ!今度埋め合わせすっから!」


俺は早々に電話を切り頭を悩ませる。


ケーキもシャンパンも花束も用意したのに場所がねぇじゃん!


あと残るは…

ホテルか
俺の部屋か…

いや…ホテルはやべぇだろ…?



俺は自分の部屋を選択すると仕方なくもう一軒店を回ることになった…。


何しろ部屋には皿もナイフもグラスもない。


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