小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
サミシイ、

サミシイ、

サミシイ‥‥


心が不安定になっていく。

どうしよう‥‥

どうしよう‥‥



はぁっはぁっ‥‥



息が苦しくなる。



胸もドキドキする。



サミシイ‥‥!!



私のこと必要にしてくれる人なんてどこにもいないんだ‥‥!!



何で生まれてきたの…!?


───その時、



ふいに思い浮かんだ‥‥。


顔も知らないハルトのこと───。



震える手でケータイを開いた。


【サミシイよ‥‥】



すぐにケータイが鳴った。



【大丈夫だよ。】



【大丈夫じゃないよ‥‥私ひとりぼっちだもん】


【ひとりじゃないよ。家族も友達もいるだろ?それに、俺もいるから】



ひとりじゃないよ。


───ひとりじゃないよ‥‥か。


いつもひとりだと思ってた。


家族に私は必要ないと思っていた。


でも、


“俺もいるから”


‥‥その言葉が心に少しだけ光を射したんだ。


本当は私に向けられた言葉じゃないのに、
──それでも嬉しかった。




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