小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
それからの俺たちはメールや電話を頻繁にしたしデートもした。



俺の中でナナの存在は確実に大きくなっていった。



笑うナナの顔がもっと見たい…そう思ったし、
辛いことを聞いてやって少しは楽にしてやりたいとも思っていた。



そして―――。



ある日仕事が終わった俺は無性にナナに会いたくて電話をかけた。



迎えに行くとナナは夜景を見たい!と言う。

夜景かぁ…

あちこち夜景スポットは知っていた。

でもなぁ…

どーでもいい女を口説くために使ったとこには連れていきたくない…。



う〜ん…



ひとつあった!

俺のお気に入りのスポット。
確か女を連れていったことはないはず!



そうと決まればナナに夜景を見せるために車を発進させるだけだ。



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