小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
トゥルルルル―…トゥルルルル―…
無頓着な俺のごく普通の着信音が響き渡り、無頓着なわりには設定された水色のイルミネーションが光る。
相手はわかっている…。
“ナナ”
ナナの名前が淋しそうに表示されていた…。
ある日ナナにケータイの着信イルミネーションは登録の相手によって色を変えたり出来ることを教えてもらった。
着信音なんかも変えられるらしいがめんどくさがりの俺にはいらない産物だった。
そんな機能たちを初めて知った俺にナナは“私の、ピンクにして!”と笑った。
そして“あっ!でもメールはピンクでー電話はー…水色っ!”そう言って俺に方法を教えてくれた…と言っても最終的には女子高生であるナナに頼んでやってもらった。
そんなエピソードを思い出すと俺はただ鳴り響くケータイを見つめることしか出来ない。
情けないが…。
そんなふうにして登録したピンクと水色のイルミネーション。
それがやけに今はキツい。
チカチカと光るその水色のイルミネーションが泣いてるみたいに見えた。
出れねぇよ…
なぁナナ…
なんて言えばいいんだよ…
無頓着な俺のごく普通の着信音が響き渡り、無頓着なわりには設定された水色のイルミネーションが光る。
相手はわかっている…。
“ナナ”
ナナの名前が淋しそうに表示されていた…。
ある日ナナにケータイの着信イルミネーションは登録の相手によって色を変えたり出来ることを教えてもらった。
着信音なんかも変えられるらしいがめんどくさがりの俺にはいらない産物だった。
そんな機能たちを初めて知った俺にナナは“私の、ピンクにして!”と笑った。
そして“あっ!でもメールはピンクでー電話はー…水色っ!”そう言って俺に方法を教えてくれた…と言っても最終的には女子高生であるナナに頼んでやってもらった。
そんなエピソードを思い出すと俺はただ鳴り響くケータイを見つめることしか出来ない。
情けないが…。
そんなふうにして登録したピンクと水色のイルミネーション。
それがやけに今はキツい。
チカチカと光るその水色のイルミネーションが泣いてるみたいに見えた。
出れねぇよ…
なぁナナ…
なんて言えばいいんだよ…